福島 その1
毎朝目覚めると、今自分がどこにいるのかわからない。
TVの天気予報で映し出される地図を見て、
ああ、どこそこに来ているのだなと確認する。
福島に滞在していたのは丁度そんな頃で、
精神的な疲労がピークに達していた。
この時期の身辺(居住地)の整理をすると、
まず町田のコーポに生活道具一式を置いて、新横浜へ通勤する。
これが基本形。住民票も町田市に登録してあった。
そこに新店の立ち上げスタッフとして、
1店につき平均2ヶ月間現地に滞在する。
中には町田から通える店舗もあったが、大概は遠方で、
そこではホテルから店舗へ出勤することになる。
1年間で5店舗立ち上げた。
これだけでほとんど自分の部屋にはいなかったのは理解できるだろう。
さらに既存の店舗の指導も並行して行なっていたので、
以前の居住地も含め更に全国を駆け巡る。
頭がおかしくなるのも道理である。
よくこんな生活を続けられたもんだと、今振り返って思う。
福島のホテルは店の横。
夜の盛り場をうろつくことくらいしか楽しみがなかったが、
それでもこの土地の"らしさ"を感じることがあった。
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