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●能楽師と行くなにわめぐり〜住吉の巻〜 

2006年4月2日(日)

その日は生憎、朝から雨模様。天候にやきもきしながらもコースを短縮して決行することになりました。
本日の案内人、能楽師の山中雅志さんは羽織はかまの姿で現れ、伝統芸能伝承者の風格が感じられます。

◇住吉大社住吉大社

さて、雨も小止みになった午後二時、住吉大社からスタートです。
反橋を渡って境内の第一本宮へ。するとその神殿ではなんと婚礼の儀式の真っ最中でした。厳かな雰囲気にしばらく参加者もスタッフも無言で見とれてしまいました。
漸く山中雅志さんが住吉大社の歴史を説明、「白楽天」の謡をその場で実演されました。
婚礼のおめでたい空気と謡いの響きとがうまく調和したひと時でした。

◇高燈籠

高燈籠次に住吉大社を後に高燈籠へ。
途中、雷交じりの大雨に見舞われましたが、内部の公開日にあたり皆で見学しました。
鎌倉時代、住吉の地は海岸近くにあたり、わが国最初の灯台として重大な役割を果たしていたそうです。
内部には最上部までの螺旋階段があり、上って見ると足元がすくんで大変でした。

次には大阪唯一のチンチン電車(阪堺線)に乗って東粉浜まで。本日の休憩場所であるおかきの 「ささら屋」へ。5月の帝塚山音楽祭での能ライブの会場になります。
雨の中の散策で少し疲れ気味の参加者は、このお店でおぜんざいや焼餅などで一休み。
スタッフも仕事を忘れておかきの試食に熱中してました。

◇万代池万代池

半時間の休憩後、帝塚山古墳を経由し桜の名所万代池公園へ。
この頃には雨も漸くあがり桜も三分咲きというところでしょうか。このまま良い天候が続いて桜にもしっかりきっちり咲いてもらいたいものだと思いました。
池の中ほどに祭られている古池龍王の歴史を山中さんが説明、その場で「岩船」の謡いを実演されました。
お花見客も突然の能パフォーマンスに戸惑いながらも楽しんでいる様子でした。

◇庚申街道と山中能舞台

最後の訪問場所は山中雅志さんのご自宅兼仕事場「山中能舞台」です。

山中能舞台万代池公園から閑静な住宅街をそぞろ歩き、約25分の行程で西田辺にある能舞台を目指しました。
途中、庚申街道等の説明を交えながら能舞台に到着。
能舞台を近くで見るのは初めての参加者もおられ、檜の舞台の素晴らしさに感嘆されていました。
そして舞台では山中さんの謡いの実演や山中さんの友人の囃し方による鼓の実演と鼓についての講義がありました。
本日の最終地点、能舞台で鼓の透明感のある不思議な響きに散策の疲れも癒され、日本の伝統芸能の奥深さに改めて感じ入ったまち歩きでした。

熊野街道帝塚山古墳ささら屋にて


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